スペーシアの中古車は買ってはいけない?購入時の注意点や選び方について解説

2024.03.25

スペーシアとはどんなクルマ?

スペーシアは、新車メーカーのスズキが製造・販売するスーパーハイトワゴンの軽自動車です。

スペーシアは2013年に発売されて以来、広い室内空間と使い勝手の良さ、優れた燃費性能など、多くの魅力を備えた軽自動車として人気を博しています。

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スペーシアの特徴

広々とした室内空間

スペーシアの最大の特徴は、軽自動車とは思えないほどの広い室内空間があることです。

現行モデルのスペーシアの室内高は最大で1,415mmあり、乗車しても頭上に十分な余裕があります。

室内の長さは2,170㎜あることから助手席を倒すことで長尺物の荷室スペースを作ることもできます。

また、スペーシアは収納スペースも充実していて、ドアポケットやインパネボックスはもちろん、シート下や天井にも収納スペースが備わっています。

優れた燃費性能

優れた燃費性能があることもスペーシアの特徴の1つです。

現行モデルのスペーシアは、全グレードにモーターで加速をアシストするマイルドハイブリッドシステムを搭載していて、軽自動車としては大柄なボディでありながらも、燃費性能に優れています。

JC08モード燃費は、2WDの自然吸気エンジンのグレード「HYBRID G」で30.4km/Lとなっていて、軽自動車の中でもトップクラスの燃費性能を誇ります。

安全性の高さ

安全装備が充実していることもスペーシアの特徴になります。

スペーシアは、スズキ独自の高剛性で軽量なプラットフォーム(=骨格)「HEARTECT」を採用することで、安全性と燃費性能の両立を実現しています。

また、現行モデルのスペーシアはデュアルカメラ式の衝突被害軽減ブレーキや後退時ブレーキサポートなどの先進の予防安全装備が標準で装備されています。

スペーシアの走行性能

スペーシアのエンジン性能

現行モデルのスペーシアには、自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類のエンジンがラインアップされています。

自然吸気エンジンは、最高出力49PS最大トルク58N・mと軽自動車では標準的な出力性能となっていますが、モーターでエンジン加速をサポートするマイルドハイブリッドとの組み合わせにより、必要で十分な低中速の動力性能と低燃費を両立しています。

ターボエンジンは、最高出力64PS最大トルク98N・mと高い出力で加速性能に優れたエンジンで、高速道路でも安定した走行が可能です。

加えてマイルドハイブリッドシステム搭載により、自然吸気エンジンの約1.7倍の最大トルクを発生しながらもJC08モード燃費では26.1km/Lを達成していて、高出力と低燃費を両立する効率性の高いエンジンとなっています。

安定感のある走行性能

スペーシアは、車高が高いスーパーハイトワゴンでありながら、サスペンションの技術と高剛性のボディにより安定感のある走行性能を実現しています。

サスペンションには、前後ともマクファーソンストラット式を採用し、しなやかで快適な乗り心地と、しっかりとしたハンドリング性能を両立しています。

さらに、高い剛性と軽量化を両立したプラットフォーム(=骨格)「HEARTECT」を採用することで、高速走行時でも比較的安定性の高い走行が可能です。

高い安全性能

スペーシアは、最新の安全装備を充実させていることも大きな特徴のひとつです。

単眼カメラ+ミリ波レーダーの組み合わせで、前方の車両や歩行者などを検知して衝突リスクを軽減する衝突軽減ブレーキや、車線逸脱の可能性を検知してドライバーに注意する車線逸脱警報、 後退時ブレーキサポートのほか、駐車時の低速でも衝突被害軽減ブレーキが作動する低速時ブレーキサポート、高速道路で車間距離を保ちながら自動的に加速と減速をサポートするアダプティブクルーズコントロールなど、先進の予防安全装備が充実しています。

さらには、衝撃を効率よく吸収する軽量衝撃吸収ボディ「TECT」を採用し、衝突安全性も高めています。

スペーシアのグレード

現行型スペーシアは、大きく分けて次の5つのグレードに分けられます。

スペーシア「HYBRID G」

「HYBRID G」はスペーシアのエントリ―グレードです。

自然吸気エンジンに 2WDと4WDの駆動方式が設定されています。

パワースライドドアやスライドドアクローザーなどの快適装備を設定から省いてシンプルな内装装備にすることで、価格を抑えた仕様になっています。

一方で、マイルドハイブリッドシステムのほか、衝突被害軽減ブレーキや後退時ブレーキサポートなどの先進の予防安全装備は上位グレードと同様に標準装備されています。

スペーシア「HYBRID X」

スペーシア「HYBRID X」は、自然吸気エンジン搭載の標準的なグレードです。

駆動方式は「HYBRID G」と同様に 2WDと4WDの駆動方式が設定されています。

「HYBRID G」との主な違いはエクステリアではほとんど変わらないものの、後席のワンアクションパワースライドドアが両側に標準装備されています。

インテリアでも運転席シートリフターやチルトステアリングのほか、USB電源ソケットやスリムサーキュレーターなど、ドライブの快適性を高める機能が充実しています。

スペーシアカスタム「HYBRID GS」

スペーシアカスタムシリーズは、スペーシアをスポーティで迫力あるデザインにカスタムしたモデルで、メッキ加飾を施したフロントグリルやエアロパーツのほか、専用デザインのアルミホイールなどを装備しています。

スペーシアカスタムシリーズの中で「HYBRID GS」はエントリーモデルとして位置づけられていて、迫力のデザインは損なわずに、アルミホイールのインチダウンやメッキパーツの簡略化のほか、インテリアではパワースライドドアを左側のみに設定するなど、価格と装備のバランスを重視したモデルとなっています。

スペーシアカスタム「HYBRID XS」

スペーシアカスタム「HYBRID XS」は、スペーシアカスタムシリーズの上位モデルです。

メッキ装飾を施した迫力あるフロントグリルやエアロパーツ、専用の15インチアルミホイールをはじめ、内外装の各パーツにメッキパーツを装着し質感を高めています。

快適装備も充実していて、両側スライドドアや本革ステアリング、ステアリングヒーターなどが標準で装備されているほか、メカニカルな装備ではフロントガラスに走行速度やナビ情報などが投影されるヘッドアップディスプレイが設定されています。

スペーシアカスタム「HYBRID XSターボ」

スペーシアカスタム「HYBRID XSターボ」はスペーシアカスタムシリーズの最上位モデルです。

インテリアやエクステリアの標準装備はスペーシアカスタム「HYBRID XS」と同じ設定ですが、ターボエンジンを搭載した唯一のグレードです。

パワフルなエンジンと力強い走りが特徴のほか、エンジンパワーに対応できる制動力を強化するため、フロントベンチレーテッドディスクブレーキが標準で装着されています。

歴代スペーシアのモデル

初代スペーシア (2013-2017)

初代スペーシア

初代スペーシアは、先代のパレットの後継モデルとして2013年3月から発売が開始されました。

スーパーハイトワゴンの中では小柄だった先代パレットから、全長と全幅を拡大しクラストップレベルの室内空間を確保しています。

また、減速時のエネルギーを利用して蓄えた電力を電装品に使用するエネチャージのシステムを搭載したことで、発売当時ではクラストップのJC08モード29.0km/Lを達成しています。

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2代目スペーシア (2017-2023)

2代目スペーシア

2017年12月から発売された2代目スペーシアは、初代モデルからよりスクエアなデザインを取り入れることで、スペースを拡大するとともに力強い印象が加わりました。

また、2代目モデルからは全グレードにマイルドハイブリッドシステムが導入されたことで、燃費性能がさらに向上しました。

加えて衝突軽減ブレーキをはじめとする先進予防安全装備の充実を図ったことで、安全性も大幅に向上しています。

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3代目スペーシア (2023-)

3代目スペーシア

2023年11月から発売された現行型の3代目スペーシアは、大型コンテナをモチーフにしたデザインを取り入れたことで、さらに力強い印象が加わりました。

また、パワートレインには新型 R06D型エンジンを搭載したことで、マイルドハイブリッドシステムとの組み合わせで燃費性能を向上させています。

安全装備では、前方を走る車と一定の距離感を保って追従、減速ができるダプティブクルーズコントロール(ACC)や、単眼カメラ+ミリ波レーダーの組み合わせで、前方の歩行者に加えクルマ、自動二輪車、自転車も検知する衝突被害軽減ブレーキを採用するなど、先進の予防安全装備を搭載しています。

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スペーシアの中古車に人気がある理由

中古車は納期がかからない

新車の場合、注文から納車まで通常は数カ月程度の納期がかかりますが、中古車は車の状態や購入の条件によって異なるものの、短い場合で3日から10日程度で車に乗ることができます。

特に未使用車は新車に近いコンディションのため、早い納期を希望するユーザーを中心に、スペーシアの未使用車や中古車に人気が集まっています。

流通台数が多く選びやすい

スペーシアは流通台数が多く選びやすい点も中古車に人気が集まる理由の一つです。

スペーシアは初代モデルの発売開始から10年以上継続して新車が販売されているため、多くの中古車が流通しています。

モデルチェンジも過去に2回行われていることから、複数のモデルと幅広い年式やグレード、価格から条件に合ったクルマを選ぶことができるという点も、スペーシアの中古車に人気があつまる理由の一つと言えます。

手頃な価格で購入できる

また、手ごろな価格で購入できる点も、スペーシアの中古車に人気が集まる理由の一つです。

初代モデルのスペーシアは発売開始から10年が経過しているものの、広い室内空間で使い勝手が良いスーパーハイトワゴンであることに変わりはありません。

室内空間が広い軽自動車を出来るだけ安く購入したいユーザーにとって、スペーシアの中古車は最良の車種の一つと言えるでしょう。

スペーシアの中古車を選ぶときの注意点

現行モデルと旧モデルの違いに注意

スペーシアは2013年から現在まで10年以上新車が継続して販売されていて、2回のフルモデルチェンジが行われていることから、中古車市場にはさまざまな年式やコンディションの車が流通しています。

中古車は一般的に年式が古いほど価格は安くなる傾向がありますが、年式が近い中古車でもモデルが変わることで価格差が大きくなることがあります。

また、車の走行距離をはじめコンディションの違いや、グレード、ボディカラー、オプション装備の有無など、さまざまな要素によって価格が異なります。

中古車を検討するときの1つの基準として、まずは現行モデルと旧モデルの違いを確認したうえで、それぞれの流通相場を調べておくと、中古車が選びやすくなります。

グレードや装備の違いに注意

スペーシアの中古車を選ぶときは、モデルの違いとあわせてグレードと装備の違いを抑えておくことも重要です。

スペーシアの中古車の場合、グレードごとに2WDと4WDの設定があるほか、エントリ―グレードと上位グレードでは、ターボエンジンの設定や快適装備の有無など大きな差があります。

また、スペーシアの中古車の場合、標準モデルとカスタムシリーズではデザインが全く異なるほか標準装備の選定にも違いがあります。

スペーシアの中古車を検討する際は、まずは標準モデルとカスタムシリーズのどちらを希望するかを絞り込んだうえで、グレードと装備の違いを比較しながら中古車を探すことをおすすめします。

走行距離が多いスペーシアの中古車は要注意

スペーシアの中古車選びでは、走行距離も重要な要素の一つになります。

年数の経過とあわせて走行距離が多い中古車は、エンジンやパーツの消耗や劣化が進んでいる可能性があることから、一般的には価格が下がる傾向にあります。

中古車の中には、走行距離が多い車も販売されていますが、その中でもメンテナンスがしっかり行われていてコンディションが良い中古車も多く流通しています。

走行距離が多い中古車を選ぶときのポイントとしては、点検記録簿の有無のほか、シートや内装の消耗度合いなどが参考材料として挙げられます。

すべての中古車にあてはまることではありませんが、走行距離が多くてもシートの擦れや汚れが少ない中古車は、長距離移動などの使用が多く、車体やエンジンに負荷が少ない使い方をしている、という見方もできます。

ただ、この点は画像だけでは判断が難しい場合がありますので、整備手帳やメンテナンスの履歴とあわせて、できるだけ直接車の状態を見て確認することをおすすめします。

修復歴があるスペーシアの中古車は要注意

スペーシアに限らず、修復歴のある中古車を購入する場合は十分な注意が必要です。

修復歴車は、自動車の骨格部分に損傷を受けて修復を行った中古車のことです。

中古車の中には外板のパネル部分を修理や交換した車もありますが、そのような車は修復歴車にはなりません。

修復歴車の場合、修復歴のない車と比較すると、損傷度合いによっては強度や安全性能が低下していたり、ハイブリッドシステムに影響が残り、思わぬ故障が発生する可能性があります。

また、修復箇所の接合や防錆処理が不十分だと時間の経過とともに錆や腐食が発生してしまう可能性もありますので、このようなリスクを考えると、価格だけで修復歴車を選ぶことはおすすめできません。

修復歴車の購入を検討する場合は、修復している部位についての詳しい情報を開示するなど、できるだけ誠実な対応をしてもらえる中古車販売店を探して購入するようにしましょう。

おすすめのスペーシアの中古車

スペーシアカスタム

スペーシアカスタム

スペーシアカスタムは、スペーシアをベースにエアロパーツやメッキパーツ、専用デザインのアルミホイールなどを装着したカスタムモデルです。

現行モデルでは、スペーシアカスタムのみにターボエンジンのグレードが設定されているほか、手元でシフトチェンジができるパドルシフトが搭載されています。

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スペーシアギア

スペーシアギア

スペーシアギアは、スペーシアをベースにSUVのデザインとアウトドアのテイストを取り入れたモデルです。

スペーシアの広い室内空間を保ちつつ、ルーフレールやバンパーなどSUVの雰囲気を外観にとりいれるとともに、アウトドアでの利用にあわせた撥水加工のシート表皮や、ラゲッジスペースには汚れに強い撥水加工を施したフロアボードを採用しています。

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スペーシア

スペーシアのおすすめ

スペーシアは、スズキが製造・販売するスーパーハイトワゴンで、スペーシアシリーズの標準モデルになります。

広々とした室内空間とあわせて、現行モデルでは全グレードにマイルドハイブリッドシステムが搭載されていて、軽自動車の中でもトップクラスの燃費性能を誇ります。

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スペーシアベース

スペーシアベース

スペーシアベースは、スーパーハイトワゴンのスペーシアをベースにした4ナンバーの軽商用車です。

荷室スペースは、助手席と後部座席を倒すことで、最大1,840mmの長さ、1,355mmの幅、1,280mmの高さの荷物を積載することができます。

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まとめ

スペーシアは、スズキが製造・販売するスーパーハイトワゴンの軽自動車です。

広い室内空間と使い勝手の良さ、優れた燃費性能など、多くの魅力を備えた軽自動車として、2013年の発売から現在まで高い人気を維持しています。

また、スペーシアは10年以上継続して新車が販売されていることで、多くの車が中古車市場に流通していることから、スペーシアの中古車も人気があります。

グローバルクレストではスペーシアをはじめさまざまな未使用車や中古車をお取り扱いしています。

スペーシアやそのほかの未使用車・中古車をご検討の方はお気軽にお近くのGC店にご相談ください。

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