電気自動車(BEV)とは?PHEVとの違いやおすすめの中古車を紹介

2024.01.28

電気自動車(BEV)とは?

電気自動車は、車体に搭載された駆動用バッテリーから供給される電気エネルギーでモーターを回して走行する自動車のことで、BEV(Battery Electric Vehicle )とも呼ばれています。

電気自動車(BEV)の仕組み

電気自動車(BEV)は電気とモーターの回転数によって速度を調整するため、エンジンや変速機などの複雑な部品は必要なく、モーターがその役割を果たしています。

電気自動車(BEV)の運転はガソリン車とほとんど同じ動作ですが、実際の仕組みは少し異なります。

ガソリン車の場合は、アクセルの踏み込みに合わせてガソリンの供給量を調整していますが、電気自動車の場合は、アクセルを踏むとアクセルセンサーがドライバーの踏み込み量を検知してバッテリーからモーターへ電気を送る量を調整します。

反対にアクセルを離すと、タイヤの回転する力でモーターが強制的に回されることでモーターからは電気が生まれます。

モーターから発電した電気は、充電システムによって駆動用バッテリーに充電されます。

電気自動車(BEV)のこれらの動作は、主に次の部品によって行われています。

駆動用バッテリー

電気自動車(BEV)の車体の床下には大容量のバッテリーが搭載されていて、このバッテリーから走行用のモーターに電気が供給されます。

現在、電気自動車(BEV)の駆動用バッテリーはリチウムイオン電池が主流となっていますが、バッテリーの性能は年々向上しているほか、リチウムイオン電池に変わる全固体電池などの高性能の二次電池の開発も進められています。

モーター

バッテリーからの電気の供給を受けて、車輪を駆動するのがモーターです。

モーターはエネルギー変換効率が高く、消費する電気エネルギーの90%以上を出力に変換することができるので、高出力でレスポンスが良く加速性能にも優れています。

コントローラー

コントローラーは、バッテリーからモーターへ送られる電気を制御するためのシステムです。

バッテリーから供給される直流電流(DC)を交流電流(AC)に変換してモーターに供給したり、電圧を調整する役割をこのコントローラーが行っています。

充電システム

電気自動車(BEV)には高度な充電システムが搭載されています。

電気自動車(BEV)は、主に外部電源からバッテリーの充電を行っていますが、走行時の減速エネルギーを利用して回生充電も行っています。

このような複雑な仕組みを充電システムによってコントロールしています。

電気自動車(BEV)とガソリン車の比較

電気自動車(BEV)とガソリン車は、どちらも自動車ではあるものの、動力源や構造が大きく異なります。

電気自動車(BEV)とガソリン車の比較表

電気自動車(BEV) ガソリン車(内燃機関)
エネルギー 電気 ガソリン(化石燃料)
動力源 モーター エンジン
走行中のCO2排出
航続距離 短い 長い
エネルギー補給 充電器 ガソリンスタンド
税制優遇・補助金 多い 少ない

電気自動車(BEV)は、モーターを動力源とするため、ガソリン車のように、走行中にCO2を排出せず、静かで振動が少ないといったメリットがあります。

一方で、ガソリン車は電気自動車(BEV)に比べて航続距離が長く、エネルギー補給はガソリン給油のため短時間でできることが主なメリットと言えます。

電気自動車(BEV)とPHEVとの違い

電気自動車(BEV)に類似する車種にPHEVがあります。

PHEVとは?

PHEVとは、プラグインハイブリッド車の略称です。

PHEVはハイブリッド車の一種で、動力源にガソリンエンジンとモーターを併用します。

ハイブリッド車もガソリンエンジンとモーターを併用しますが、PHEVは外部から充電できるバッテリーを搭載している点が大きな違いです。

PHEVは、ガソリンエンジンも搭載しているため電気自動車(BEV)と比較して航続距離が長く充電時間も短くなりますが、エンジンを使用しているときはCO2を排出します。

電気自動車(BEV)のメリット

電気自動車(BEV)には様々なメリットがあります。

主なメリットには次の点が挙げられます。

走行中にCO2を出さない

ガソリン車やディーゼル車などの内燃機関エンジンを搭載した自動車は、燃料を燃焼させて動力を発生するため、エンジンがかかっているときはCO2を排出してしまいます。

一方で、電気自動車(BEV)はバッテリーに蓄えた電気でモーターを動かして動力を発生させているため、走行中にCO2などの排気ガスを排出しません。

ただし、電気自動車(BEV)の製造時や廃棄時にもCO2が発生するほか、火力発電所から電気の供給を受けている地域では、CO2が発生しています。

ですので、ライフサイクル全体で見ると完全にCO2を排出しないわけではありません。

加速性能が優れている

電気自動車(BEV)は、一般的なガソリン車と比較して加速性能が優れています。

これは、モーターがエンジンのように回転数を上げていく必要がなく、電気が流れた瞬間から最大トルクを発生させることができるためです。

静粛性が高い

電気自動車(BEV)はエンジンを搭載していないため、ガソリン車やディーゼル車のようなエンジン音や振動がなく、比較的静かに走行できます。

加えて、自動車メーカーが空力特性を高めるボディデザインや転がり抵抗の少ないエコタイヤを採用するなど、様々な遮音・吸音対策を施しているため、電気自動車(BEV)は静粛性の高いクルマになっています。

ランニングコストが安い

電気自動車(BEV)は、ランニングコストが安い点もメリットの一つです。

充電機器からバッテリーを充電するときに電気代がかかるものの、ガソリン代と比較すると電気代の方が大幅に安くなるため、走行コストを抑えることができます。

これに加えて、ガソリン車ではエンジンオイルやオイルフィルター、エアフィルターなど消耗品の定期的な交換が必要となりますが、電気自動車(BEV)ではエンジンが搭載されていないため、エンジンに必要なこれらのメンテナンス費用が掛かりません。

税金や補助金の優遇が受けられる

電気自動車(BEV)は、税金や補助金の優遇が受けられる点も大きなメリットになります。

まず、自動車購入時に発生する環境性能割では、電気自動車(BEV)は非課税になっています。

自動車税種別割では自治体によって異なりますが、グリーン化特例により電気自動車(BEV)は翌年度分の自動車税が概ね75%軽減されます。(令和5年4月1日~令和8年3月31日の期間に新車登録した電気自動車が対象)

自動車重量税についても、電気自動車(BEV)はエコカー減税が適用されて、購入時と初回継続車検時が免税となります。(令和年5月1日~令和8年4月30日の期間に新車登録した電気自動車が対象)

蓄電池としても利用できる

電気自動車(BEV)は、駆動用バッテリーを蓄電池として利用することができます。

駆動用バッテリーを蓄電池として利用するためには、電気自動車(BEV)がV2H(Vehicle to Home)対応車であることと、V2H(Vehicle to Home)機器を住宅に設置する必要があります。

V2H機器は、電気自動車(BEV)のバッテリーから家庭に電力を供給するための装置で、電気自動車(BEV)を災害時の非常用電源として利用できるほか、ピークシフトによる電気料金の節約も可能になります。

電気自動車(BEV)のデメリット

電気自動車(BEV)はさまざまなメリットがある一方で、デメリットになる点もあります。

航続距離が短い

電気自動車(BEV)のデメリットのひとつに航続距離が短い点があります。

電気自動車(BEV)の航続距離は、近年、技術の進歩によって向上していますが、ガソリン車に比べると、まだまだ短い傾向にあります。

また、電気自動車(BEV)の航続距離は、走行条件にも大きく影響されます。

外気温が低いとバッテリーの性能が低下して航続距離が短くなりますし、エアコンを使用すると電気を消費するため、走行できる距離が短くなります。

高速道路の走行でもモーターに負荷がかかることで、航続距離が短くなります。

そのため、特に長距離を移動する場合は、移動中の充電設備の場所や、走行条件に配慮した運転などが必要となります。

充電設備が少ない

また、充電設備が少ない点も電気自動車(BEV)のデメリットになります。

近年は政府が電気自動車(BEV)の普及に向けて充電設備の整備を進めているものの、ガソリンスタンドの数に比べると、充電設備の数はまだ十分とは言えない状況です。

電気自動車(BEV)の普及に伴い、自宅にも充電設備を設置する需要が高まっていますが、集合住宅では、共有スペースに設置することになるため費用や管理面で制約があり、充電設備の設置が進まないケースが少なくありません。

充電時間が長い

ガソリン車に給油をする時間に比べると、電気自動車(BEV)の充電時間が長くかかる点もデメリットと言えます

電気自動車(BEV)の充電時間は充電方法によっても異なります。

家庭用の電源コンセントや、商用電源のコンセントを使用して充電する普通充電では、バッテリー容量によって異なるものの、一般的には数時間から半日程度の充電時間が必要です。

高出力の充電器を使用して短時間で充電する急速充電の場合、フル充電にかかる時間はバッテリー容量や充電器の出力によって異なるものの、10分から30分程度の充電時間が必要です。

購入費用が高い

電気自動車(BEV)は購入費用が高い点もデメリットと言えます。

電気自動車(BEV)は駆動用バッテリーとして主にリチウムイオン電池が使用されていますが、リチウムイオン電池は高性能な一方で製造コストが高いため、それだけ車両価格に大きく影響します。

また、電気自動車(BEV)は新しい技術を多く採用しているため、開発に多額の投資が必要になり、その分が車両価格に反映されていることも要因と言えます。

一方で、国や自治体では、電気自動車(BEV)の普及を目的に補助金や税制優遇を実施していますので、これらを利用することで、購入費用の負担を抑えることができます。

電気自動車(BEV)の中古車の注意点

近年は電気自動車(BEV)の販売台数の増加に比例して、中古車市場に流通する電気自動車(BEV)の数も増えてきています。

一方で、電気自動車(BEV)の中古車は、新車と異なる点があるため購入には注意が必要です。

電気自動車(BEV)の中古車を購入するときの主な注意点はつぎのとおりです。

中古車は補助金の対象外

国や自治体では、現在電気自動車(BEV)の購入に対する補助金が実施されています。

自治体の補助金の内容はそれぞれ異なりますが、国による補助金は、新車の電気自動車(BEV)のみが対象で中古車は対象外となっています。

一方で、自動車税種別割のグリーン化特例や自動車重量税の減税、環境性能割の免税といった税制優遇は、年式によって異なるものの中古電気自動車(BEV)も対象になります。

バッテリーの状態を確認する

電気自動車(BEV)の中古車を購入する際は、バッテリーの状態は必ず確認する必要があります。

電気自動車(BEV)のバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、メーカーによって異なるものの、8年または走行距離16万kmが寿命の目安とされています。

ただ、バッテリーのコンディションは、使い方や充電頻度によっても大きく異なります。

駆動用バッテリーは電気の出し入れが急激に行われると発熱して高温になりますが、高温の状態が長時間続くと劣化が進行しやすくなります。

また、駆動用バッテリーは使用しなくても自己放電によって電気が減っていきますが、充電せず長期間放置すると充電がなくなっても放電し続ける過放電の状態が続いてしまい、急激に劣化が進むことがあります

電気自動車(BEV)に使用されている駆動用バッテリーは、劣化が進むと航続距離が短くなることや、充電ができなくなり交換が必要になる場合があります。

電気自動車(BEV)のバッテリーの交換費用は高額になるため、中古車を購入する際は必ずバッテリーのコンディションを確認するようにしましょう。

修復歴の状態を確認する

電気自動車(BEV)の中古車を購入する際は、修復歴の有無を確認することも重要なポイントです。

修復歴車とは、事故などの影響で車の骨格部分にダメージを受けて、修復をした履歴がある車で、新車よりも強度が劣り、安全性能が低下している可能性があるため注意が必要です。

特に電気自動車(BEV)の場合は、バッテリーやコントローラーに損傷が無いかを確認する必要があります。

修復歴がある中古車の購入を検討する場合は、修復歴を明確にしてもらい、書面などの情報を残してもらう、といった対応を依頼しておいた方がより安心と言えます。

電気自動車(BEV)のおすすめの中古車

日産 サクラ

中古車 サクラ

サクラは、日産自動車が販売する軽自動車の電気自動車(BEV)です。

コンパクトサイズのボディに、最大出力47kW、最大トルク195Nmのモーターを搭載することで、力強い加速を実現しています。

また、サクラの1回の充電での航続距離は、WLTCモードで180kmとなっていて、軽自動車としては十分な航続距離となっています。

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日産 リーフ

中古車 リーフ

リーフは、日産自動車が2010年から販売している世界初の量産型の電気自動車(BEV)です。

2017年にフルモデルチェンジを行い、現在は2代目モデルとなります。

現行型のリーフは、バッテリー容量が40kWhで航続距離がWLTCモードで322㎞の標準仕様に加えて、バッテリー容量を60kWhに拡大して航続距離がWLTCモードで450kmまで伸ばしたe+ の2種類のグレードが設定されています。

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ホンダ honda e

中古車 honda e

honda e は、ホンダ初の量産型の電気自動車(BEV)です。

コンパクトで愛らしいデザインとあわせて電気自動車(BEV)の力強い加速を兼ね備えています。

2020年から販売を開始しましたが、新車の生産は2024年1月で終了しています。

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三菱 ekクロスEV

中古車 ekクロスEV

ekクロスEVは、三菱自動車が販売している軽自動車の電気自動車(BEV)です。

日産サクラと共通のプラットフォームとEVシステムを搭載していて、コンパクトサイズながらも力強い加速を実現しています。

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PHEVのおすすめ中古車

トヨタ プリウスPHV

中古車 プリウスPHV

プリウスPHVは、自動車メーカーのトヨタが販売するプラグインハイブリッド車で、プリウスをベースに外部充電式のバッテリーを追加したモデルです。

現行モデルのプリウスPHVは、モーター単独で走行できるEV走行距離がWLTCモードで87kmとなっていて、短距離の移動であれば、ほぼEV走行で対応できる性能を持っています。

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トヨタ RAV4 PHV

電気自動車 (BEV) 中古車 RAV4PHV

RAV4PHVは、自動車メーカーのトヨタが販売するプラグインハイブリッド車で、ガソリンモデルと共通のボディにハイブリッドシステムと外部充電式の大容量バッテリーが搭載されています。

前後輪に独立した高出力モーターを搭載する4WDシステムと大容量バッテリーを組み合わせることで、安定した走りとあわせて長い航続距離を実現しています。

RAV4PHVは、モーター単独で走行できるEV走行距離がWLTCモードで95kmとなっていて、スペック上ではプリウスPHVよりも長い距離のEV走行が可能となっています。

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三菱 アウトランダーPHEV

電気自動車 (BEV) 中古車 アウトランダーPHEV

アウトランダーPHEVは、三菱自動車が販売するプラグインハイブリッド車です。

2013年に初代モデルが発売され、2022年からは2代目モデルが発売されています。

アウトランダーPHEVは前後輪の独立した高出力モーターで駆動する4WDシステムを搭載しています。

大型SUVのボディながらも大容量バッテリーを搭載することで、モーター単独で走行できるEV走行距離は、WLTCモードで87km(Mグレード)を達成しています。

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三菱 エクリプスクロスPHEV

電気自動車 (BEV) 中古車 エクリプスクロスPHEV

エクリプスクロスPHEVは、三菱自動車が販売するプラグインハイブリッド車です。

エクリプスクロスの上位モデルとして2019年から発売されています。

高出力モーターを搭載した4WDシステムと大容量バッテリーの組み合わせにより安定した走行に加えてモーター単独での走行も可能にしています。

エクリプスクロスPHEV のEV走行距離は、WLTCモードで57kmとなっています。

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まとめ

電気自動車(BEV)は、駆動用バッテリーの電気でモーターを回して走行する自動車です。

電気とモーターの回転数によって速度を調整するため、エンジンや変速機などの複雑な部品は必要なく、モーターがその役割を果たしています。

性能の向上と国や自治体の優遇制度の施策により、電気自動車(BEV)は販売台数を伸ばしています。

中古車市場に流通する電気自動車(BEV)の数も増えていて、以前よりも手が届きやすい存在になっています。

グローバルクレストでは電気自動車(BEV)やPHEVの中古車をお取り使いしています。

電気自動車(BEV)、PHEVの中古車をご検討の方はお気軽にご相談ください。

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